『悪魔祓い株式会社』東京国際映画祭で話題に｜韓国発ブラックコメディの魅力とは？

2025年に開催された第36回東京国際映画祭で注目を集めた韓国映画『悪魔祓い株式会社』。
ソヒョン主演による本作は、ホラー・ブラックコメディという異色のジャンルを組み合わせた意欲作です。

上映後は観客からの反応も上々で、「笑えるのに怖い」「想像以上に社会風刺が効いている」とSNSでも話題に。

この記事では、映画祭での評価や会場の様子、作品の魅力やジャンルの特徴までを徹底解説します。

東京国際映画祭での上映と観客の反応

2025年秋に開催された第36回東京国際映画祭にて、『悪魔祓い株式会社』が正式出品作品として上映されました。

ホラーとコメディを融合させた異色の韓国映画ということもあり、国内外の映画ファンの間で大きな話題となりました。

上映後には拍手が起こり、SNSでも「思っていた以上に深い作品だった」「ただのホラーじゃない！」と絶賛の声が多数寄せられています。

『悪魔祓い株式会社』はどの部門で上映された？

本作は「アジアの未来部門」で上映されました。

新進気鋭のアジア映画監督に焦点を当てる部門であり、本作の監督・チャンジェヒョク氏に対する注目度の高さもうかがえます。

ジャンル映画ながらも社会性を持つ本作は、まさにこの部門の主旨にマッチした作品といえるでしょう。

会場レポート：上映時の反応や雰囲気

会場となったTOHOシネマズ六本木ヒルズでは、観客の年齢層も幅広く、K-POPファンや韓国カルチャーに関心を持つ若者の姿も目立ちました。

上映中は笑い声と緊張感が入り混じり、場内の空気が目まぐるしく変わる様子が印象的でした。

ホラー×ブラックコメディという構成が観客を引き込み、90分間があっという間だったとの感想も多く見られました。

観客レビュー：「笑って、ゾッとして、考えさせられる」

映画祭のレビューサイトやSNS上には、「こんな韓国映画を待っていた」「笑ってたら急に怖くなる不意打ちがクセになる」といった反応が並んでいます。

予想以上に完成度が高く、社会的メッセージまで込められていたことに驚いたという声も。

東京国際映画祭という国際的な舞台で、ジャンル映画がここまで評価されるのは異例ともいえ、本作のポテンシャルの高さが感じられました。

韓国映画の中でも異色？本作のジャンルは「ホラー×ブラックコメディ」

『悪魔祓い株式会社』は、悪魔祓いをビジネスとして請け負う会社という奇抜な設定をベースに展開される、ブラックコメディ仕立てのホラー映画です。

韓国映画らしい独自の切り口と風刺的な視点が随所に盛り込まれており、単なるエンタメ作品にとどまらない深みがあります。

ホラーとコメディの要素がバランス良く共存することで、観客の感情を揺さぶるユニークな体験を生み出しています。

悪魔祓い会社が舞台というユニークな設定

物語の舞台は、実在していそうで存在しない「悪魔祓い株式会社」という架空の企業。

依頼人からの電話一本で現場に駆けつけ、強引に除霊を行う様子は、シュールさと社会風刺が同居しています。

この独特な設定が、コメディとホラーの両面を引き立てています。

怖さと笑いが同居する絶妙なバランス

突然の恐怖演出やリアルな悪霊描写と同時に、セリフや状況が思わず笑ってしまうシーンが散りばめられています。

怖がらせるだけでなく、緊張を和らげる“笑い”の技術が巧みに使われており、観客を飽きさせません。

このギャップがむしろ恐怖を引き立てる効果もあり、ジャンルミックスの成功例として評価されています。

韓国らしい社会風刺がにじむ脚本の魅力

表面的にはコメディでも、背後には現代韓国社会への批判や風刺が込められています。

たとえば、営利目的で悪魔祓いを行う企業文化や、信仰とビジネスの交錯などが示唆的に描かれています。

エンタメでありながら、考えさせられる要素も多いのが本作の深みです。

ソヒョンの演技力が光る！“退魔師”役で新境地へ

本作で主人公の新人退魔師・ソジンを演じたのは、少女時代のソヒョンです。

K-POPアイドルから俳優へと転身して以降、着実に演技力を高めてきた彼女にとって、本作はキャリアの新たなステップとなりました。

ホラーとコメディ、両極端な感情表現を要求される難役を、見事に演じ切っています。

K-POPアイドルから本格派俳優へ

ソヒョンは少女時代の末っ子としてデビュー後、数々のドラマや映画で演技に挑戦してきました。

社会派ドラマ『プライバシー戦争』やロマンス作品で見せた感情表現が高く評価され、演技派女優としての地位を確立しつつあります。

今回の役柄は、これまでのイメージを覆す大胆な挑戦と言えるでしょう。

退魔師ソジン役で見せる感情表現

ソヒョン演じるソジンは、冷静で生真面目だが、どこか天然な一面を持つキャラクターです。

除霊の現場で見せる緊張感や恐怖、そして時にコミカルな表情など、幅広い表現力がスクリーンに映えます。

観客からは「これまでで一番魅力的なソヒョン」「この役で完全に俳優として覚醒した」との声も上がっています。

映画祭参加によるグローバル評価の高まり

東京国際映画祭での上映により、ソヒョンの演技が国際的な注目を集めることとなりました。

舞台挨拶では流暢な日本語で観客に挨拶をし、その人柄と誠実さが好印象を与えました。

本作をきっかけに、今後さらにグローバルな作品への出演が期待される女優のひとりとなっています。

なぜ国際映画祭で評価されたのか？その理由とは

『悪魔祓い株式会社』が東京国際映画祭で高い評価を得た背景には、いくつかの明確な理由があります。

ジャンルの新しさ、社会性のあるテーマ、そして演出と演技の完成度が、国際的な観客の共感を呼びました。

以下では、その具体的なポイントを詳しく掘り下げていきます。

ジャンル融合の完成度が高い

本作は、ホラーとコメディという相反する要素を巧みに融合しています。

恐怖を感じた直後に笑いが訪れる絶妙な構成が、観客の感情を心地よく揺さぶると評価されました。

ジャンルミックスにありがちな不自然さがなく、むしろその振り幅が作品の個性を強めています。

韓国社会を映すブラックユーモアが国際的に評価

除霊を“商品”として提供する企業の存在という設定は、韓国社会に根ざした問題意識を反映しています。

信仰・ビジネス・道徳といった複雑なテーマを、ブラックユーモアで包んだ脚本は、海外の映画関係者からも高い関心を集めました。

国や文化を越えて伝わるテーマ性が、国際映画祭という場にふさわしかったと言えます。

「エンタメ×風刺」のバランスが時代に合致

近年の映画界では、社会性を内包したエンタメ作品への注目が高まっています。

『悪魔祓い株式会社』はその流れの中で、娯楽性とメッセージ性を絶妙なバランスで成立させた作品として評価されました。

鑑賞後に「ただ楽しかった」で終わらず、“考えるきっかけ”を与える点も、映画祭審査員に響いたポイントの一つです。

まとめ｜映画館公開前にチェックしたい、注目の韓国映画

『悪魔祓い株式会社』は、東京国際映画祭での注目をきっかけに、日本でも話題を呼びつつある韓国映画です。

ジャンルの新しさと社会性、そしてソヒョンの熱演が融合した完成度の高い作品として、多くの映画ファンの関心を集めています。

ホラーやコメディが苦手な人でも、観る価値のある一本です。

東京国際映画祭を機に日本公開へ期待高まる

映画祭での上映を経て、日本国内での劇場公開や配信の動きにも注目が集まっています。

日本語吹替やパンフレット、グッズ展開など、続報が待たれる状況です。

公開が決まり次第、チケットの動きも早くなることが予想されるため、早めの情報チェックをおすすめします。

ブラックコメディが苦手な人でも楽しめる理由

ブラックコメディというとクセの強い印象がありますが、本作はバランスの取れた脚本と演出が功を奏しています。

笑いと恐怖の振れ幅が激しすぎないため、ジャンル初心者にも入りやすい構成です。

ホラーが苦手な人にも「意外と観られた」「笑いで緊張が和らいだ」と好評の声があがっています。

映画ファンなら観ておきたい、今年の注目作！

韓国映画の多様性を感じさせる本作は、今年観るべき話題作のひとつです。

ソヒョンをはじめとするキャストの好演や、国際映画祭での評価も加わり、作品の価値がさらに高まっています。

公開が正式に始まった際には、ぜひ映画館でその魅力を体感してみてください。