ブラック・ショーマン ロケ地＆撮影裏話【聖地巡礼マップ付き】

2025年9月12日公開予定の映画『ブラック・ショーマン』。東野圭吾原作、福山雅治×有村架純の初共演という豪華キャストに加え、見どころのひとつに挙げられるのが魅力的なロケ地の数々です。

岐阜県・愛知県を中心に、歴史的な城跡、美しい風景、下町の中華料理店など、多彩なロケーションが“名もなき町”の世界観をリアルに彩ります。

この記事では、確定・有力スポットそれぞれの魅力を撮影裏話とともに丁寧に紹介し、巡礼に役立つ地図付きガイドとして構成しました。

ロケ地はここ！ブラック・ショーマンの撮影舞台を一挙公開

映画『ブラック・ショーマン』の撮影は、東海エリアと東京を中心に展開されました。

岐阜・郡上八幡や中津川、愛知・豊田市の足助町、そして東京都江東区の下町まで、多彩なロケーションが物語を彩ります。

ここでは、確定・有力ロケ地の魅力と撮影背景を、一つひとつ紹介します。

確定ロケ地：岐阜・郡上八幡「新橋」

郡上八幡の新橋は、福山雅治さんと有村架純さんが重要な会話を交わすシーンで登場します。

石畳と木造家屋が並ぶ情緒豊かな町並みと、清流が流れる川辺の景観が、作品の落ち着いたトーンを引き立てます。

郡上八幡は、撮影後にファンが多く訪れることが予想される人気の聖地巡礼スポットです。

確定ロケ地：岐阜・中津川「苗木城跡（見晴台）」

中津川市の苗木城跡・見晴台では、神尾武史がコインを転がす印象的なシーンが撮影されました。

標高の高い見晴台からは中津川の絶景が広がり、切ない雰囲気と壮大な景観が融合します。

歴史的背景も豊かで、「日本100名城」に選ばれた名城としても有名です。

有力ロケ地：岐阜・美濃白鳥駅（長良川鉄道）

公式発表はありませんが、美濃白鳥駅は予告編映像や目撃情報から有力な撮影地とされています。

長良川鉄道の沿線風景は、どこか懐かしく温かみがあり、地方の静かな日常を象徴します。

特に駅舎周辺の雰囲気は、物語の“名もなき町”の空気感にぴったりです。

有力ロケ地：愛知・豊田市「待月橋」

足助町の待月橋は、真っ赤な橋と紅葉のコントラストが印象的なシーンで使用されています。

香嵐渓の中心に位置し、昼間の彩りも夜のライトアップも息を呑む美しさです。

劇中では、登場人物の心情を反映する象徴的なカットとして描かれています。

有力ロケ地：愛知・豊田市「香嵐亭（まるみや旅館）」

香嵐渓近くの旅館香嵐亭は、物語中で「まるみや旅館」として登場します。

落ち着いた和の佇まいが、登場人物たちの心情や物語の転機を深く印象づけます。

現在は宿泊受付停止中ですが、外観だけでも訪れる価値があります。

有力ロケ地：東京「龍苑（中華料理店）」

江東区南砂団地の中華料理店龍苑は、下町情緒を活かしたシーンで登場します。

昭和レトロな店構えと温かな雰囲気が、映画の人情味ある空気と見事にマッチしています。

ファンの間では既に隠れた聖地として話題です。

撮影裏話：なぜこれらの場所が選ばれたのか？

『ブラック・ショーマン』のロケ地選定には、物語のテーマである“幻想と現実”の交錯を体現するための緻密な意図がありました。

監督・田中亮は、舞台となる町や風景に生活感と非日常感の両立を求め、候補地を徹底的に下見しました。

さらに、主演・福山雅治や有村架純とのやり取りも、現場の雰囲気やシーンのリアリティを大きく左右しました。

“幻想と現実”を繋ぐ地形と町並みの魅力

郡上八幡や苗木城跡は、歴史的情緒と自然美が共存するロケーションです。

この地形と町並みが、物語のミステリアスな空気を強化すると同時に、観客を現実から一歩踏み出させる役割を担いました。

橋や城跡、川沿いの街道などは、監督が意識的に視覚的な象徴として配置しています。

監督・田中亮の意図と撮影チームのこだわり

田中監督は、各ロケ地での撮影において自然光の取り込み方や、背景の「生活感」を特に重視しました。

地元住民の協力を得て、撮影時に余計な人工物や看板を一時的に撤去するなど、ディテールへのこだわりは徹底しています。

また、マジックシーンのために特定の構図や動線が活かせる場所を選び、撮影監督と美術スタッフが何度もリハーサルを重ねたそうです。

キャストとのエピソード：福山雅治、有村架純の撮影秘話

福山雅治さんは劇中のマジックを全て自ら習得し、雨の日も風の日もコインやカードを手に練習を重ねたとのこと。

台本にないマジックも現場で提案し、監督から「うれしい誤算」と称されるほど完成度の高い演技を実現しました。

有村架純さんはクランクイン初日にそのマジックを目の前で見て「タネに全く気づけなかった」と語り、二人のリアルな反応が劇中の空気感を高めています。

聖地巡礼を楽しむためのマップ＆モデルコース

『ブラック・ショーマン』の聖地巡礼は、ロケ地が点在する愛知・岐阜・東京を効率よく回るのがポイントです。

映画の世界観を堪能するなら、1泊2日のモデルコースが最適とされています。

ここではおすすめルートとアクセス方法、巡礼時の注意点をまとめました。

愛知・豊田→岐阜・郡上八幡→中津川の一泊2日ルート

初日は豊田市足助町にある待月橋と香嵐亭を訪問。

紅葉の季節には、香嵐渓一帯の風景と赤い橋のコントラストが見事です。

夜は足助町や周辺の宿に泊まり、翌日に郡上八幡の新橋を経由して中津川・苗木城跡へ向かうのがおすすめです。

公共交通・レンタカーのおすすめアクセス方法

公共交通を利用する場合、名古屋駅から豊田市までは名鉄またはJRでアクセス可能。

郡上八幡へは高速バスや長良川鉄道を利用できますが、複数のロケ地を回るならレンタカーが便利です。

特に苗木城跡は車でのアクセスが主流で、郡上八幡からの移動もスムーズです。

巡礼前に知っておきたい注意点：予約・混雑・撮影マナー

香嵐亭は現在宿泊受付を停止中ですが、再開後は混雑が予想されるため早めの予約が必須です。

観光シーズンや映画公開直後は、待月橋や郡上八幡周辺が特に混雑します。

また、撮影地周辺では私有地への立ち入りや無断撮影を避け、地元の方への配慮を忘れないようにしましょう。

まとめ：「ブラック・ショーマン」のロケ地巡礼で新たな発見を

『ブラック・ショーマン』のロケ地は、歴史と自然が織りなす魅力的なスポットばかりです。

岐阜や愛知、東京の下町まで、訪れるたびに新しい表情や発見があります。

物語の余韻を感じながら、あなた自身のペースで巡礼の旅を楽しんでみてください。

今回紹介したスポットは、映画の世界観をリアルに体感できる場所ばかりです。

美しい風景、歴史的背景、そしてキャストたちが残した空気感が、その土地に息づいています。

聖地巡礼は、単なる観光ではなく、作品と自分をつなぐ体験でもあります。

旅の計画は、混雑期や天候、地元イベントなどを考慮するとより快適です。

また、訪れた先では地域のルールやマナーを守り、作品を愛する人々のために環境を保つことも大切です。

スクリーンを飛び出した『ブラック・ショーマン』の物語を、ぜひあなたの足で辿ってみてください。