この記事を読むとわかること
- ネット発ホラー『近畿地方のある場所について』の全貌
- 小説・コミック・映画それぞれの特徴と魅力
- 最新の発売日・公開日・制作情報まとめ
角川ホラー文庫原作『近畿地方のある場所について』は、ホラー作家・背筋によるネット発の怪談ミステリーです。
その後、文庫化およびコミック化、さらに実写映画化も進んでおり、話題が尽きません。
本記事では、『近畿地方のある場所について』の文庫版・コミック版・映画化の各情報を最新情報をもとにわかりやすくまとめます。
原作『近畿地方のある場所について』とは?
『近畿地方のある場所について』は、作家・背筋によるネット発の怪談ホラーです。
正体不明の恐怖を描いた本作は、読者に「実話では?」と思わせる手法で大きな注目を集めました。
現在は文庫化・コミック化・映画化と多方面に展開され、ホラーファン必見の話題作となっています。
背筋がWeb投稿から書籍化した正体不明のモキュメンタリー・ホラー
『近畿地方のある場所について』は、架空の体験談を実話のように語る、いわゆるモキュメンタリー形式のホラー作品です。
作者・背筋がWeb小説投稿サイトに連載したことがきっかけで話題を呼び、「信じるか信じないかはあなた次第」系の恐怖体験を読者に投げかけるスタイルが注目を浴びました。
怪談、都市伝説、地域風土が絶妙に絡み合い、現実味のある構成が多くの読者の心に残ります。
カクヨムで人気・累計PV2,200万超の話題作
本作は、小説投稿サイト「カクヨム」にて連載が始まり、累計PV2,200万回以上を記録する驚異の閲覧数を誇ります。
読者のコメント欄では、「実在する場所に思えて怖い」「これは映像化してほしい」といった反響が多数寄せられ、Web発ホラーとして異例の人気を誇りました。
このヒットを受けて、角川ホラー文庫による書籍化が決定し、その後もコミカライズや実写映画化など、メディア展開が加速していきます。
文庫化された角川ホラー文庫版 情報まとめ
『近畿地方のある場所について』は、2025年7月に角川ホラー文庫から文庫化されました。
原作Web版からのリライトも行われ、新たな魅力が加わった作品となっています。
価格や仕様など、読者が知っておきたいポイントを以下に詳しくまとめます。
文庫版は2025年7月25日発売、352ページで定価880円
文庫版の発売日は2025年7月25日で、ページ数は352ページ、定価は880円(税込)です。
角川ホラー文庫のラインナップとしてはやや厚めの構成で、読み応えのあるボリュームが魅力です。
カバーデザインは不穏な山間部の風景を写した写真で構成されており、内容の「実録風」「現地の空気感」と見事にシンクロしています。
単行本とは内容や登場人物が異なるリライトあり
文庫化にあたり、一部の登場人物や事件の描写が書き直されている点も注目です。
例えば、Web版では記録者が一貫して第三者視点だったのに対し、文庫版では視点人物が複数に分かれ、記録の重層性が高まっています。
このリライトにより、「実際に起きた出来事を読まされているような」リアリティと緊張感がより増しています。
コミック版の概要と特徴
原作小説『近畿地方のある場所について』の世界観を、視覚的に再構築したのがコミック版です。
電撃大王2024年1月号より連載がスタートし、ホラーとドキュメンタリーの境界を描く挑戦的な内容となっています。
作画を手掛けるのは、繊細な心理描写に定評のある碓井ツカサ氏です。
漫画:碓井ツカサ、電撃大王2024年1月号より連載開始
コミック版は『月刊電撃大王』2024年1月号より連載スタートしました。
作画は碓井ツカサ氏が担当しており、緻密な背景描写や登場人物のリアクションを通じて、原作の「空気の重さ」を丁寧に再現しています。
「話す」「聞く」「記録する」といった行為をテーマにしたコマ割りの工夫も見どころの一つです。
第1巻は2024年7月26日発売、怪談の“繋がり”を視覚化
第1巻は2024年7月26日に発売され、既にホラー・ミステリー好きの読者の間で話題となっています。
特徴的なのは、複数の怪談や証言がどのように「点と点から線へ」と繋がっていくかを視覚的に表現している点です。
特に、同じ場面を異なる視点で再構成する演出や、読者に語りかけてくるようなコマ割りは、紙の漫画ならではの恐怖体験を可能にしています。
映画化情報と公開スケジュール
小説・コミックで話題を集めた『近畿地方のある場所について』は、ついに実写映画化されます。
ホラー映画界の実力派・白石晃士監督がメガホンを取り、W主演には人気俳優を起用。
2025年8月8日(金)より全国公開予定となっています。
2025年8月8日(金)全国公開予定、白石晃士監督による実写化
実写映画版の公開日は2025年8月8日(金)と発表されています。
監督を務めるのは『ノロイ』『貞子vs伽椰子』などで知られる白石晃士氏。
モキュメンタリー手法を駆使した演出に定評があり、本作の持つ記録性・不気味さとの相性は抜群と期待されています。
ロケ地は実際の近畿地方某所で行われ、ドキュメンタリー×フィクションの“交差点”を描く作品として注目を集めています。
キャストは菅野美穂×赤楚衛二のW主演
主演には実力派女優・菅野美穂と、若手人気俳優・赤楚衛二のWキャストが決定。
菅野は都市伝説を追うルポライター役を演じ、赤楚は記録映像の編集者として登場。
2人の視点を通じて、観客は徐々に「その場所」に近づいていく構成になっており、サスペンス色も強い作品に仕上がっています。
体験型ホラーとしての臨場感と演技力のぶつかり合いが、映画版の見どころといえるでしょう。
『近畿地方のある場所について』まとめ
『近畿地方のある場所について』は、ネット発の怪談ホラーとして異例の注目を集め、各メディアで展開される話題作となりました。
小説・コミック・映画とそれぞれ異なる表現手法が用いられており、一つの怪異を多角的に体験できる作品です。
その背景には、現代の情報社会における「語り継がれる恐怖」のあり方が反映されています。
小説では“記録者の視点”、コミックでは“視覚による再構築”、映画では“臨場感あるPOV体験”と、いずれのメディアも特性を最大限に活かした構成となっています。
どこから読んでも、観ても、“あの場所”の正体にたどり着けるわけではない。
それでも「知ってしまった以上、無視はできない」――そんな不可思議な引力がこの作品にはあります。
今後の続編やスピンオフ展開にも期待が高まる中、まずは原作文庫・コミック・映画を通じて、“あの場所”に触れてみてください。
あなたも気づけば、もう戻れないところまで来ているかもしれません。
この記事のまとめ
- ネット発モキュメンタリーホラーの話題作
- 文庫版は2025年7月25日発売、リライトも実施
- 漫画版は2024年1月から連載、視覚表現が魅力
- 2025年8月8日に白石晃士監督で映画公開
- W主演は菅野美穂×赤楚衛二の実力派コンビ
- 小説・漫画・映画で異なる恐怖体験が可能
- 「実話のような」構成で不気味なリアリティ
- 今後の展開やスピンオフにも注目が集まる
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